今回でJALファーストクラス搭乗記最終回となります。
成田のファーストクラスラウンジでお腹いっぱい食べて、いよいよ搭乗です。
ゲートに向かったときにはすでにエコノミーも搭乗が開始されており、また優先搭乗を楽しむことができなかった。でもそんなの関係ないですね。ファーストクラスは入り口自体が違います。いつも何気なく素通りしてきた「←ファーストクラス」を利用する日がついに来たのです!
搭乗はとてもスムーズ。列も何もありません。機体はボーイング777-300。予約時は777-300ERだったんですが、当日は777-300に変更になっていました。仕様は同じで、すばらしい「JAL SUITE」。ファーストクラスは1-2-1配列で、全部で8席しかありません。私はその中でも1-Aになります。
とりあえず座席の広さとプライベート空間に感動。乗る前から写真や映像などで見たことはあったけれど、実際に目の前にして、やっぱり感動があります。十分なプライベート空間と、うわさのETROのアメニティが目に入り、ワクワク。荷物はテレビの下の部分に置くことができます。テレビも23インチの大きなスクリーン。
あれこれ写真を撮りたいなぁと思っていたら、すぐにCAさんが挨拶に来てくれました。名前を呼んでくださいましたが、これもファーストクラスですね。担当のCAさんはとにかく素敵でした。おそらく自分と同じくらいか、少し年下の方かと思いますが、エレガントな立ち振る舞いで、あこがれます。
ウエルカムドリンクはジュースで。まずは一息。というか、食べ過ぎのためお腹もきつく、機内食が食べられるかどうか心配。出発まで少し時間がかかったため、少し眠くなってくると、あっという間に離陸して、すぐに機内食が始まってしまいました。
機内食は「石かわ」と「虎白」監修の和食を食す。
メニューが豊富。メインコースは2つ。和食か洋食なんですが、そのほかにもいつでも食べられるメニューや軽食などが盛りだくさん。さらにワインリストもおそらく魅力的なものになっていると思います。
乗る前から決めていたのは、コースは和食にすること。洋食もかなり魅力的でしたが、やはり日系のフライトだと和食を食べる人が大半だろうと思い、和食にしました。この時は「石かわ」と「虎白」の店主が監修したコースとなっておりました。
メニューは日本語部分しか拝見しませんでしたが、英語の方でもしっかりとシェフたちが宣伝されていることを願います。日本の食は世界トップレベルだと思っているので、ぜひプロモーションしてほしいです。(インバウンドが増えてもお値段据え置きでお願いします。笑)
お飲み物
私は食事中ほぼ飲み物は飲まないのですが、せっかくなので紅茶を頼みました。フランスの「マリアージュ フレール」。紅茶ラバーの自分もたまにいただく紅茶です。人気のある紅茶ですが、香料が少しきつめのものが多いブランドです。ただ飛行機で飲む際には少しきつめの方がちょうどいい。それは料理の味付けなどもそうかもしれません。こちらは一番人気の「マルコポーロ」になります。
先付五種
いきなり先付から美味しそうで、テンションあがりました。
ビジュアルもかなりいい先付です。金目鯛とごぼうのトリュフソースがとても美味しかった。こういった盛り付けもすべてCAさんが準備しなければいけないので、大変そうですね。ちなみにこの日は8席のうち7席が埋まっており、外国人さんは4人でした。私の横の方二人も和食を頼んでいたので、やはり和食が人気かと思います。
お椀
こちらは海老しんじょう、かぶらと三つ葉のお吸い物。おいしいです。ちょうどいい温度で、三つ葉がうれしいです。
お造り
時季の蟹、いくら、菊花と菊菜のおひたし。そしてもう一つは鰹(かつお)の燻し、香味ゼリー掛け雲丹でした。飛行機で蟹を食べるとは思ってもみなかったので、うれしい逸品です。個人的には鰹がうれしかった。
メイン
さて、ここでメインがきました。
- 煮物:松茸と和牛
- 飯物:こだわりのご飯
- 香の物:胡瓜、白菜、しば漬
ご飯は、炊き込みご飯もあって迷ったんですが、こちらのこだわりのご飯は炊きたてを出してくれるということだったので、こちらにしてみました。ご飯は新潟県奥阿賀産コシヒカリ「雪蔵今摺り米(ゆきぐらいまずりまい)」とのこと。炊き立てです。ご飯はもちろん美味しいですが、それ以上に炊きたてというのが自分にとってはポイント。
牛肉もおいしい味付けで、しっかりと味わわせていただきました。それにしても、朝から数えてこれで5食目くらいなのに、まだ食べ続けられている自分にもびっくりです。そして、こういった普通のご飯が飛行機で食べられていることにもびっくりですね。
甘味
炊き小豆、無花果 蒸したまご 焦がし砂糖のソース ラムゼリー、トリュフチョコレート
そして最後にデザートがやってきました。こちらもなかなかおしゃれなアイテム。普段甘いものはほとんど食べないんですが、どれも美味しかったのですべていただきました。また量もちょうど食べられる範囲だったのでよかった。トリュフチョコレートはおもしろかったです。
中には、こういった美味しい料理はレストランで食べるほうが美味しいに決まっている、と思う方もいるかもしれません。そりゃ、もちろんです。(笑)ただ、ファーストクラスでは上質な味を求めているわけではありません。ホスピタリティ、日本ならではのおもてなし、そしてなんといっても「優越感」が売りなのではないでしょうか。また、実際に自分が乗ってみて、魅力はそれだけではなかったのです。
エアウイーブのマットレスで睡眠も快適!
1時間ほどのコースが終了すると、パジャマを持ってきてくれました。せっかくなので着替えたのですが、これがまたとても着心地の良いパジャマなんです。メーカーを確認するのを忘れてしまった・・・。着替えはトイレでしましたが、トイレもかなり広く、簡単に着替えができます。
着替えが終わると、CAさんがベッドを作ってくれていました。座席がフラットになり、エアウィーブのマットレスが引いてあります。エアウィーブは大好きで、個人的にも愛用していますが、飛行機で使うとさらにいい。エアウィーブの枕はハードとソフトの2種類が準備されていて、どちらも快適に使えます。食後は映画でも・・・と思っていたのに、横になるとあっという間に眠ってしまいました。少し揺れがあるため熟睡はできなかったものの、フラットで横になるだけでこれだけ体への負担が違うのかと驚くほど、疲れがまったくでなかった。
5時間後、機内の電気がついたため目を覚まして、朝食?です。いつでも食べられるはずの軽食をぜんぜん試すことができず、ちょっと後悔ですが、それにしても食べた・・・。そして少し寝たことで体力も回復。
朝食は鮭のお茶漬けに。
朝食はいつでも食べられるメニューからお茶漬けにしました。ただ、気圧の関係かお湯はちょっとぬるかったです。あと、鮭はちょっと変わった味です。熱々のお湯だったら問題なかったんですが、ぬるめのお湯だと鮭の味が誇張されるような気が・・・。まずくはないのですが、微妙な味です。あれでしたら鮭なしでもいいかと思います。それだとシンプルすぎるかな?
残りの時間は少しテレビを見てみました。ヘッドフォンがノイズキャンセリングというだけで、これだけ満足感が違ってくるんだ、とびっくり。BOSEのヘッドフォンなので音自体もいいですし、耳にフィットしますね。ここ数年、映画はほとんど飛行機で見てきましたが、この時はついつい寝てしまい、せっかくのいいヘッドフォン環境だったのに、ちょっと後悔。成田からロスまでだと時間が10時間ほどしかかからず、結構あっという間についてしまいますね。(台湾―ロスは12時間。)
最後に搭乗記念のチョコレートをもらって、到着となりました。
10時間という短い時間ですが、自分のプライベート空間を十分楽しめた旅。まったく窮屈に感じない空間。そしてなんといってもフラットで横になるだけでとにかく体への負担が軽減されます。到着しても眠くも無く、すぐに活動できる状態でした。仕事などで利用される方はファーストやビジネスが必要な理由がわかります。私は到着後、シャトルバスで3時間、次の目的地に向かったのですが、そのほうが疲れてしまいました・・・。
おまけ:LAXのイミグレについて
到着時、降りると混雑することなく入国できます。
LAXはここ数年でかなり改善され、特にターミナル5(トムブラッドリー)は入国がかなりスムーズになりました。ESTAを申請しているので、設置されている機械に必定事項を入力して、そこから出てくるレシートのような紙をもって、イミグレで手続きをします。このおかげで15分以内に手続きが終わるようになりました。
まれにアジア人(特に中国人)がたくさんいるときがありますが、彼らはESTAの他に入国に必要書類があり確認に時間がかかるため、「日本人はいるか?」と聞かれて早めに入国させてくれる場合があります。ぜひ利用しましょう。昔は入国に1時間はかかったので、それに比べたら、本当に海外旅行は快適になりました・・・。
ということで、初めてにしておそらく最後であろうファーストクラスの搭乗記。飛行機が好きな方は、ぜひ1度だけでもマイルなどを利用して体験してみてください。全然違います。アメリカ系の航空会社はわかりませんが、少なくてもJALやANAは私たち日本人に楽しめるようなサービスを提供してくれるかと思います。
コメント