前回に引き続き、キャセイパシフィック航空 777-300ERのビジネスクラス搭乗記です。私は台湾発を利用して、往路(TPE-KIX)では、台湾桃園国際空港にあるキャセイの素敵なラウンジを楽しみました。今回は復路(KIX-TPE)について、機内食を中心にご紹介いたします。
関空利用時のルーティン
年に数回、関空を利用していますが、いつもルーティンがあります。
- 「釜戸ごはん さち福や」さんでランチ
- 免税店、お土産やさんで掘り出し物チェック
毎年1回は必ず利用する関空。年に1度、神戸にあるシェラトンに遊びに行く際に利用しますし、またロサンゼルスまで行く際にも航空券の値段によってはJALを利用することがあり、その際には関空経由を使っています。ここにある「釜戸ごはん さち福や」さんで美味しい白米を食べるのが私のルーティン。ほかにもおいしいレストランが入っていますが、やはり日本に帰った時はぎりぎりまでご飯が食べたい。(笑)
今回はシェラトン神戸に滞在しておりましたが、このシェラトンからリムジンバスが出ておりますので、関空まではアクセスがとても簡単です。ぎりぎりまでホテルの温泉を楽しみ、バスに乗って関空へと向かいます。12時に空港に到着したので、まずはいつもどおり「釜戸ごはん さち福や」さんでから揚げ定食を。あれ、以前よりもから揚げが小さくなったような気が・・・。コストカットでしょうか・・・。
キャセイのラウンジ・パシフィックは狭く、閉鎖的
食後はチェックインを済ませ、キャセイのラウンジへと向かいます。関空にはキャセイ単体のラウンジはないようで、他の航空会社と共同のラウンジになります。私が利用したのは「ラウンジ・パシフィック」というラウンジで、キャセイを利用する方がよくアサインされるラウンジのようです。(他には「ラウンジ・飛鳥」というのもあるようです。)
行きに台湾で利用したラウンジに比べると、こちらは通常の休憩所のような感じでした。利用客が誰もいなくて、私だけ・・・。ラッキーなような、ちょっと寂しいような・・・。窓がないのでちょっと閉鎖的ですね。スペースも残念ながら狭いです。このラウンジはキャセイのほかにもマレーシア航空の方も利用するようですが、スケジュールによってはかなり混むのでは?
食べ物は残念ながら特別なものはありませんでした。シュウマイが置いてあるのは中華系のラウンジだからでしょうか。(台湾のJALラウンジにもシュウマイが置いてあったなぁ。)この日は「エビチリ」がありました。いただきましたが、エビチリって日本でしか見たことがないです。台湾のレストランではエビチリではなくエビマヨを見かけます。食べ物の種類もほどほどに準備されてはいますが、これだ!という品は残念ながら少なかったです。しかしながら、軽食を取るだけなら、十分かと思います。ちなみに私は昼食をとったあとなので、お腹もそれほどすいていなかったため、ちょっとつまむ程度にしました。(お客さんがいなかったのに、写真を撮り忘れてしまった・・・。)
さて、ラウンジでゆっくり・・・と考えていたのですが、かなりシンプルな作りだったため、免税店を散歩することにしました。私のルーティンの1つでもありますが、関空の免税店は結構揃っているので、個人的に気に入っています。ブランド品はもちろん、お菓子などのお土産はかなり揃っています。
関西に来るお客さんはアジア人が多いため、北海道から沖縄まで各地のお土産を取り揃えています。昔は北海道でしか売っていなかった「白い恋人」やじゃがポックルなどもすべてここで購入可能。台湾の知り合いへのお土産はいつもここで購入しています。
あと、最近入った「イッセイミヤケ」も免税で購入できるのでうれしいです。もちろん、羽田や成田に比べると・・・と思うかもしれませんが、私のように地方出身者にとっては十分な品揃えです。エルメスなども免税で購入できるだけでもうれしいですし、売り切れた商品や日本未入荷のお品もまれにあるので、お好きな方は要チェックです。
ちなみにこの搭乗記は2020年1月の記録をベースに書いていますが、この時はすでにコロナがニュースになっており、さらにその少し前から日本と韓国で政治的トラブルがあったため韓国人の旅行客が急減していました。そのため、この時はすでに中国人や韓国人の姿はなかった・・・。何度も関空(国際線)を利用していますが、いつもはお土産やさんは長蛇の列でしたが、この時はほぼ皆無。空港の様子だけを見ても、関西の旅行業界はかなりダメージがあったと思います。それが今も続いているのだから恐ろしいですね・・・。
優先搭乗はあまり優越感なし
いつもぎりぎりまでラウンジにいたため、優先搭乗を楽しめていなかったため、今回は少し早めにゲートへ向かいました。でも・・・このフライト、ビジネスクラスは40席もあります。優先はされるものの、結局列にならび、並んでいる人皆さんがビジネスクラスへと向かうため、期待していたほど「優越感」はありませんでした。(笑)
復路は、行きに乗った左側のシートではなく、右側の窓側を選んでみました。1-2-1配列ですが、やはり一人旅は窓側がおススメ。窓側は人気なので、座席の選択はお早めに。私はたまに「SeatGuru」(https://www.seatguru.com/)というサイトでおススメの座席をチェックしています。
座席はすべて往路と同じですが、日本発の方がCAさんも落ち着いていました。このフライトは、日本―台北―香港となります。日本から台北まではフライト時間も3時間弱と、往路よりは少し時間にも余裕があります。そのため、ウエルカムドリンクなども丁寧に対応してくれました。離陸後のドリンクも、おつまみがついていてうれしかったです。時間的にはちょうど夕食時のフライトですので、映画を見ながらゆっくり機内食を楽しむことができました。
日本発の機内食がとても美味しかった
ディナーは、ステーキ、シーフード、そしてポークのチョイス。私はステーキにしました。機内食でステーキを食べたことがなかったのと、シーフードのチリソースって・・・もしかしてさっきラウンジで食べたエビチリとおなじか?と心配になったので・・・。(笑)どれも美味しそうでした。
まずはスモークサーモンとホタテのマリネが到着。しっかり冷えたホタテで、イクラもついておりました。こんなところでホタテが食べられるとは思っていなかったのでとてもうれしかったです。パンは行きにチョイスを間違えたので、普通のパンを選びました。食べなれた普通のものが一番食べやすいですね。
そして、いよいよステーキの到着です。これはおいしそうです。ちゃんと焼き目のついた出来で、パンプキンピュレが添えてあります。ソースはマッシュルームソースですね。野菜の色合いもよく、いいですね。さっそく食べてみましたが、お肉もなかなかおいしかったです。そもそも台湾ではほとんど牛肉を食べていなかったため、久しぶりにステーキが食べられただけでも個人的にはかなりプラス。マッシュルームソースもつけてみましたが、こちらは味は薄めです。
パンプキンピュレも一口。甘すぎず、ちょうどいい味付け。
行きの西京焼きが濃い味だったからか、個人的にはシンプルな塩コショウの味付けのほうが美味しくいただけました。お肉自体はチキンの方が食べやすかったです。
そしてシメのハーゲンダッツは、グリーンティー味。日本らしいですね。日本で製造されたものです。もちろん美味しくいただきました。
食後も時間に余裕あり
お食事は急ぐことなく、ゆっくりと楽しめ、食後も到着まで時間があったため、映画などを見て過ごしました。シートをフルフラットに倒してみましたが、誰も昼寝していなくてちょっとはずかしかったので、すぐに戻してしまいました。やはりフルフラットを堪能するにはせめて中距離フライトでないと難しいですね。
夕方のフライトだったので、台北に到着するごろにはすっかり暗くなっていました。7時過ぎに無事到着。何も問題なく荷物も受け取り、台北市内へと向かいました。
荷物の受け取りは少し早かったです。ただ、このフライトに関していえば、やはり台湾まで利用する人はそれほど多くないと思いますので、ビジネスでもエコノミーでも、荷物をそれほど待つ必要はないと思います。またイミグレで時間がかかる場合もあるので、イミグレで並んでいる間に荷物はもう運ばれていることも多いです。荷物の優先受け取りが楽しめるのは国内便ではないでしょうか。台湾人のお客さんが多いエバーやチャイナエアラインは、日本でたくさん買い物をする人が多いので、待ち時間が多くなることも。あとアメリカー台湾もかなり又待たされます。
ところで台湾の空港では、何度かリモアのような高級スーツケースを故意に破損する事件が続いたことがあります。忙しい時期に多いのですが、係りの人が過労によりリモアをターゲットにわざと破損させた事件で、何度か見たことがある。ということで、リモアをお使いの方はお気をつけください。頑丈なリモアでも破損することがあるし、リモアは台湾からすでに撤退しているので修理サービスを受けることもできません。
まとめ
ということで、日本発のフライトではおいしい機内食を楽しめたのがよかったです。CAさんも時間に余裕がある分しっかりと対応してくれました。往路とは違った雰囲気で楽しかったです。777-300ERのフライトそのものも快適で、ビジネスクラスはゆっくりできるのではないでしょうか。いつかチャンスがあれば、ぜひ長距離で利用したいです。
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