独多日(ひとりたび)のビーフリヨネーズ @ 札幌市麻生

札幌

 

今日は、札幌のおいしい老舗洋食やさんをご紹介。

以前に比べて滅多に地下鉄に乗らなくなってしまったが、そんな私をも中心街から少し遠出をしてみようと思わせたのが、札幌市麻生(あざぶ)にある洋食喫茶店「独多日(ひとりたび)」。

洋食喫茶店 独多日(ひとりたび)とは

洋食喫茶店「独多日(ひとりたび)」は、麻生(あざぶ)で人気の洋食やさん。

1976年に創業されたお店だそうで、もう40年以上も地元人に愛されているお店。

通っている常連さんが多いようで、私が料理を待っている間も、店員さんが「いつもありがとう」とレジ越しに言っているのが何度か聞こえてきた。

以前テレビで拝見したインタビューによると、店主の荏原(えはら)さんは、もともと札幌のホテルでフレンチのシェフをしていたそう。そして28歳の時に独立をして、この洋食店を創業したのだとか。独多日(ひとりたび)という少し変わった店名は、ご主人の友人が作ったフォークソングからもらったのだそう。

ロケーション

地下鉄南北線「麻生駅」もしくは「北34条」から10分前後歩くと、レンガ造りの味のある洋食カフェが。店内が少し薄暗く、外からだと営業中かどうかわからないが、看板を頼りにドアを開けると、フッと暖かい熱気と洋食やさんのあの独特の香りが鼻をくすぐる。

午後12時ちょっと過ぎに到着したが、すでに満席。でも1人だったので5分ほどで座れた。

店内・雰囲気

日替わりメニューの説明があり、安心の紙メニュー(QRコードは好きじゃない)にも、いくつか気になるメニューがあったが、今回の目的は「ビーフリヨネーズ」。MとLサイズがあったが、おそらく少し味が濃いだろうと思い、Mサイズを注文。

店内のデコレーションもレトロ感があり、素敵だったが、少し薄暗い感じがしたのと、とにかく混んでいて。室内の温度も高めで、少し落ち着かなかったため、ゆっくり店内を見渡すだけの心の余裕がなかった。

雑誌や漫画もたくさん置いてあったようだが、私は手持ちの文庫本を読んで、料理を待った。

次々にやってくる常連っぽい人たちは、結構日替わりメニューを頼んでいる人も多く、またハンバーグも人気アイテムの一つの模様。

30分弱待って、料理は到着した。(本を持っていってよかった。)

ライスの上にかかっているデミグラスソースがくつくつと音を立てながら踊っている。見た目はシンプルながらも期待を裏切らない。

ビーフリヨネーズ

リヨネーズとは、「リヨン風」という意味なんだとか。

フレンチシェフだったご主人らしいネーミング。リヨンの料理は玉ねぎをふんだんに使うことで有名だ。あのフレンチオニオンスープも、リヨンから。

この料理も、デミグラスソースにたっぷりと玉ねぎが使われている。それもあってリヨン風なのだろう。

ああ、洋食やのこの香りが・・・。

「いただきます。」

まず、アツアツのソースは、デミグラスソース。

ただ、デミグラスではあるのだが、酸味がほとんどなく、コクがありながらも甘い。これは玉ねぎの甘みだろうか。

数口食べると分かるが、間違いなく時間をかけてしっかりと作っている。

ライスはバターライスになっている。コンソメで味付けされているのか、まだ芯が残っているかどうか瀬戸際の洋風ライス。デミグラスがしっかりとした味なので、このくらいのライスの硬さがちょうどいい。これ以上やわらかくなると、満腹感が強すぎる。

デミグラスソースの中には、お肉が入っていた。部位は分からないが、このビーフも程よい硬さ。やわすぎても食感が楽しめないが、硬すぎると微かに不快感が残る。だから程よい硬さを出すのも意外と難しいもの。存在感のある肉で、ソースの奥深さがより引き立つ。

セットで小さなサラダがついてきた。

少量ではあるが、このサラダのドレッシングがこれまた美味い!

昔ホテルのレストランで食べたことのある味で、ここにも手が込んでいる。

最近は市販のドレッシングも美味しくはなっているものの、やはりあの独特な味が馴染めなく、私はいつも何もつけずに食べるか、オリーブオイルやビネガーで食べている。が、このドレッシングはしっかりと作られていて、臭みが全くない。

ドレッシングは店内で購入することも出来るので、また行ったら、購入してみようと思っている。

ドレッシングといえば、札幌グランドホテルのフレンチドレッシングを思い出した。今はラーメンサラダ用のドレッシング(フレンチドレッシングと中華風ドレッシングをミックスしたもの)しか購入できなくなってしまったが、グランドホテルのフレンチドレッシングはかなり美味しく、昔は愛用していた。

しっかり噛んで食べたからか、Mサイズでも十分お腹いっぱいになった。

気になった点

唯一気になった点は、「喫煙可」なところ。

多くのレストランが禁煙であるこのごろだが、今も喫煙できるということは、おそらくここは変える気はないのだと思う。せっかくの美味しそうな香りにたばこの匂いが混ざるのは残念でならない。

まとめ

とても満足のランチだった。

混んでいたこともあってか、料理が出てくるまでに少し時間がかかるので、スマホや店内にある雑誌でも読みながら、ゆっくり待つことをおススメする。

また、お昼時は混むので、時間に余裕があるのであれば11時開店直ぐにうかがうか、2時以降を狙うのもいいかもしれない。

注文した「ビーフリヨネーズ」は2024年3月現在Mサイズ1000円(税込み)。

値上がりしたとはいえ、手間をかけねば食べられない味のデミグラスなどを考えると、バランスの取れた価格だと思う。

ハンバーグも人気らしいが、個人的には次回は「ニース風チキンシチュー」を狙っている。

ごちそうさまでした。

p.s. 混んでいたため、パシャパシャ写真が撮りにくかったため、最低限の写真のみで申し訳ありません。美味しかったので、近郊の人はぜひ行ってみて!

コメント

タイトルとURLをコピーしました