久しぶりのブログ更新。
流行病のせいで、家にこもることが多くなったため、すっかり足腰が弱くなり、外出が億劫になっていた。しかも物価高ということもあり、外食してもお店の味がすっかり変わってしまい、しばらく自炊を楽しんでいたここ数年。
そろそろ外の空気が恋しくなり、ぼちぼち食べには行ってるものの、お店が閉店してしまったり、味が劣化(失礼!)していたりと、外食業界も大変そう。
2024年2月某日。今回は、4年ぶりに開催されたさっぽろ雪まつり 2024 と、札幌の大通公園の近くにある「士別バーベキュー」というお店にお邪魔した。
士別バーベキューとは
北海道のうまいものの一つにジンギスカンがある。臭みのない羊肉で、甘みのあるタレに漬け込んだ肉からラムそのままで楽しめるものまで、とにかく美味しいのだ。
そんな羊肉の中でも、北海道の士別市はサフォーク羊肉で有名。
サフォークとは、「サウスダウン種」と「ノーフォーク種」をかけあわせた品種名。
海外でも評判の高いこのサフォーク羊を、士別市は昭和42年ごろかにオーストラリアから輸入し、飼育をスタートさせたそう。
そんなサフォーク羊肉を食べられるお店がこの「士別バーベキュー」。
大通公園の近くに在する狸小路の7丁目にお店はある。
狸小路は一時期地元人もあまり行かなくなった時期もあったのだが、最近は観光客で賑わい、また美味しいお店もたくさん出来てきた。2023年には「モユクサッポロ」、そしてススキノに「ココノススキノ」など新しいビルが軒並みオープンして、少し街の雰囲気も変わってきた感じがする。
平日のランチメニューは・・・
午前11時オープン。ほぼオープンと同時に到着。
少し並んでいるかと思ったが、一人ということもあって、すんなり入ることができた。
ここで、悲しいお知らせ。
食旅の目的だった「平日ランチのバーベキューセット」が雪まつり期間中はやってないとのこと。
ちょっとショック・・・。
うっかりミスの展開にうなだれつつ、他のメニューを物色する。
他にサフォーク丼というものもあったのだが、どんぶり物にはいまひとつ惹かれなかったため、結局「激辛ユッケジャンスープ」を注文。
札幌で「激辛」という言葉を目にして、実際に辛かったことはここ十数年で一度もないが、一応店員さんに「激辛って、本当に辛いんですか?」とバカみたいな質問をしたら、「辛いものが苦手な人には辛いと思います。」と回答が返ってきた。
辛いものが苦手な人は、基本的に激辛スープはほとんど頼まないと思うが・・・。
ドリンク
日本では、あまりスープだけを注文する(しかもBBQ屋さんで)のは珍しいかもしれない。ただ、私は結構スープだけでもオーダーする。
ただ、その時に困るのが飲み物。以前も何度か書いたかもしれないが、食事中にドリンクは飲まない。アルコールも飲まないし、炭酸も好きじゃない。食後はまだしも、食事中は美味しい水か白湯が飲めれば十分。
そもそもたいていのお店で出てくるソフトドリンクは美味しくない。
ジンジャーエールを頼んだが、やはり、美味しくなかった。
お通し
ドリンクと一緒にお通しが来た。
3種。
左から、塩辛、山芋、そしてラムの燻製。
塩辛はほどよく楽しめたが、下は大根おろし。大根おろしを入れてもやはり臭みがあり、海外からの外国人旅行者には食べられない代物。
山芋はとても美味しく、梅味噌のソースが新鮮。
こういったネバネバしたものは、旅行客にはどうなんだろうか。ただ、塩辛よりは山芋のほうが抵抗は少ないと思う。
最後の燻製。これは美味しかった。
残念ながらこの日は肉を頼まなかったけど、ここの肉に期待できる一品。
ちなみに後から知ったが、このお通しは500円だった。
ドリンクが429円ほどでお通しが500円。
オーダー時にしっかりとメニューを確認しておけばと後悔。
もちろん、チャージがかかるのはいいのだけど、知らずに会計時にびっくりするのは嫌だ。
今回は食べることのない肉用の七輪の炭を眺めながら、カウンター席で、ひたすらユッケジャンスープを待つ。
焜炉の鍋が沸騰して10分くらいだろうか。明らかに、あれは私のスープだ。
10分くらい経ったあとだろうか、やっと焜炉の横によけられ、そこから10分ほど放置された。
キッチンには2人ほど、そしてフロア担当が2,3人だっただろうか。
キッチンにいた男性スタッフが、フロア担当の子に「スープ作ってみる?」と声をかけた。その子は、目の前で「作り方忘れた~」「肉って何枚だったっけ?」「これってカルビ?」などと、お客を不安にさせるような会話を弾ませるくれる。
正直、いい気持ちがしなかった。
でも、これでスープに使われているカルビは5枚だと分かった。w
結局、オーダーしてからスープが到着するまでに、25分もかかった。
これも、上記の不安な気持ちにプラスして、がっかりポイントとなった。
カルビのユッケジャンスープ(激辛)
25分もかかったユッケジャンスープ。1056円。
実は、注文時に見た紙メニューの写真には、お椀からあふれんばかりの肉の写真が載っていた。作っていたときに気づいたが、実際に手元に到着したのはあの写真とは全く違って、驚いた。
複雑な心境の中、ただただ激辛なことだけを祈り、スプーンで一口。
……甘い。
甘さ>辛さ のタイプのやつ。
やっぱり札幌の「激辛」の定義と私のそれは違うようだ。
確かに辛さはあるのだけど、これだと「中辛」(mild)くらいだろうか。
スープの味は、ほどよく楽しめる。
カウンター越しに見ていた一口サイズのカルビが5つ、わらび、にら、ネギ、もやしなど。唯一楽しいプレゼンだったのは、温泉たまご。存在感あるたまごが、スープの真ん中に飾られているのがうれしい。
そして、このたまごがとても美味しかった。
温泉たまごだがしっかりと弾力があり、濃厚。
まとめ
結局、肉はお通しで出された燻製とスープのカルビだけを食べたことになるが、それだけでもお肉はきっと美味しいに違いないと感じた。
そもそも、肉屋に来たのに肉を食べなかった自分が悪い。
平日のランチバーベキューセットを求めて、もう一度再来することを心に決めた。
が、やはり飲み物、そして写真とはかけ離れたスープが登場したことなど、細かな不安が心にひっかかり、なんとも中途半端な訪問になってしまったのは残念でならない。次回のお肉再来の時は、もっと楽しんで食事が出来ることを願う。
ジンジャーエール:429円
お通し:500円
カルビのユッケジャンスープ:1056円
合計:1985円(税込み)
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