2020年11月、館内のレストラン、「チャイナキッチン」を利用しました。北海道を代表するレストラン「モリエール」も入っているこのパークハイアットニセコのホテルには、他にもお寿司や炉端焼き、鉄板焼きなどの豪華なレストランが入っています。残念ながら11月時点ではコロナやオフシーズンということも重なり、全部オープンはしておりませんでしたが、今後のスキーシーズンに向けて、オープンしていくのだと思います。この「チャイナキッチン」もちょうど滞在時にオープンしていたので、ディナーで伺いました。
小さいながらもインテリアは素晴らしい。料理は日本人に嬉しい「優しい味」。コースもリーズナブルな価格で準備されており、アラカルトでも十分に楽しめるメニューとなっています。
このホテルはとにかく大きく、日本では初めてとなるレジデンス棟がある施設になります。レストランなどはホテル棟とレジデンス棟の中間に位置し、部屋から結構歩かなければなりません。いい運動になりますが、お年寄りの連れなどがいると、少し大変ですね。この時はコロナ禍ということもあり、施設は全部オープンしていなかったので、通路のドアがしまっていたりと、なかなかレストランを探すのにも苦労しました。
しかしながらこのレストラン、デザインが気に入りました。エントランスから見えるレストランの内装は素晴らしく、忙しそうにシェフ達が料理するオープンキッチンが見えます。これだけで美味しそうな雰囲気が。内装もおしゃれで、料理の価格帯も悪くありません。もちろんホテルですので少し高めではありますが、アラカルトは程よいサイズですし、コースもこの時は7千円からでした。おつまみなどもついていますので、結構お腹いっぱいになると思います。
シェフは数人いましたが、日本人の方でした。ですので、味は日本人にも食べやすい薄めの味付けでした。広東料理、四川料理が中心になっています。広東料理は海鮮も使うので、北海道の美味しい海鮮を上手に料理してくれるのではないでしょうか。私たちはアフタヌーンティーの後だったということもあり、お腹が空いておらず、クレジットを使ってアラカルトを楽しむことにしました。
お通し
お通しは2種類。辛いピーナツ、そして中国の漬物です。ピーナツの方には赤唐辛子、そして山椒も入っていて、辛いものが好きな人にはちょうどいいお通し。お腹が空いていないはずなのにやめられない。そして中国の漬物の方は、ブロッコリーでした。ブロッコリーの酢漬けですが、ピリッと辛さがきいていて、こちらもとてもおいしかったです。おかわりしました。自分でも作れそうです。
香港式のチャーシュー
限られた数しか準備されていないということと、それほど量が多くないということもあり、こちらをチョイス。香港チャーシューは台湾で何度も食べていますが、連れは食べたことがなかったので、この甘味のあるチャーシューはどうだろう、と頼んでみたのですが、連れも美味しいと食べてくれてよかった。もちろん、私も美味しくいただきました。八角などの独特な中華のスパイスが効いていますので苦手な方もいるかもしれませんが、味はきつくありません。見た目も綺麗ですし、本格的な中華の味がしっかりと染み込んでいて柔らかく仕上がっていました。いわゆる「優しい味」です。このまま食べましたが、ご飯と一緒に食べてもおいしいですね。
エビとトリュフの蒸し餃子
飲茶では定番のエビ餃子。飲茶では必ず頼む1品で、このレストランにもありましたのでやっぱり頼んでしまいました。サイズも大きくなくちょうどいいです。トリュフが入っていましたが、どちらにしてもおいしいです。海老の味がしっかりと出ていて美味しいのですが、海外の旅行客はサイズを求める人も多いので、エビだけでは物足りない。そこでトリュフを入れたのではないでしょうか。お値段を忘れてしまいましたが、これは結構しました。
ウニの海鮮チャーハン
残念ながらこれで最後です。ウニの海鮮チャーハン。パラパラチャーハンにはエビやホタテなどの海鮮が使われており、貝柱を揚げたようなものが上からかかっていました。これだけでも海鮮の美味しい風味が楽しめるのですが、さらに北海道のトロトロウニが乗っています。ブロッコリーも入っていました。これまた塩気は控えめで、優しいお味。問題なく食べられます。一人で食べるよりも数人でシェアするのがちょうどいいと思います。
中華はやはりシェアするのが一番です。いろいろなアイテムを注文して皆さんでシェアしてみてください。エビの蒸し餃子は4つでしたが、メニューに個数か書いてありませんので、ご注文前にご確認ください。
最後に
私たちのテーブルを担当してくれたスタッフさんは中国から来た女性で、丁寧に対応してくれました。
他のテーブルには地元の外国人が来ていましたが、英語での対応は日本語のそれとは違っていました。いい悪いではなく、言葉が違えば文化や対応の仕方も違います。スタッフも英語の方が慣れているのでしょう。その点、担当してくれた中国人の女性はとても丁寧に対応してくれたので感謝です。日本語を勉強している方だったので、そのせいもあったのでしょうか。こちらも頑張って中国語で少し話してみたら、喜んでくれました。
言葉の力はすごいですね。同じ言葉をちょっと使うだけで、急に親近感が生まれますよね。ただ、そんな喜びの反面、食後に「私は今日本にいるはずなのに・・・」と不思議な気分にもなりましたが・・・。(笑)
ニセコには毎年たくさんの旅行客が訪れます。ここ数年は外国人旅行客が主流のため、地元のホテルなどもスタッフは外国人がほとんどです。外資系ホテルはニセコだけではなくほとんどのところがそうなのではないでしょうか。そんな中、日本語でもてなしてくれたこのパークハイアットニセコ、そしてこのレストランのスタッフにはぜひ今後も頑張ってほしいです。
このホテルに泊まる機会がありましたら、ぜひ立ち寄ってみてください。
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