パークハイアットニセコHANAZONOのレジデンスに泊まってみた その2

Hyatt group

「パークハイアットニセコHANAZONOのレジデンスに泊まってみた その1」に引き続き、2020年1月にオープンしたパークホテルニセコをご紹介します。

お部屋の様子はこちらの動画でも見ることができます。

レジデンスのお部屋は100㎡以上で2ベッドルーム

このレジデンスのお部屋、まるで自分の家のように(いやそれ以上に)心地よく滞在できます。

ドアを開けるとキッチンが広がります。ウエルカムフルーツは地元のリンゴ。カードも添えてありました。こちらのカード、10月の時は手書きでしたが11月の時は印刷されたものでした。どちらも嬉しくて、自分は特にこだわりはありませんが、前回手書きだったのは一休.com経由の予約だったからでしょうか。お水は地元のミネラルウォーターと炭酸ウォーターの2種類がたっぷりと準備してあります。コーヒーは「ネスプレッソ」、そして紅茶はシンガポールの人気ブランド、「TWG」の4種類の紅茶。

Gaivota は北海道乙部町の美味しい水のブランド。炭酸なし(still water)と炭酸ありの2種類準備されています。

ネスプレッソはホテルでは定番になりつつあります。

キッチンにはドイツの高級ブランド、Miele(ミーレ)が。

フライパンや鍋などの器具もありますので中長期滞在の方に便利です。もちろん、食材は買ってこないといけないのですが・・・。

食器も一式揃っていて、ノリタケのブランドで揃えてありました。朝食をいただいた「マウンテン・ラウンジ」もこのノリタケブランドでしたが、白のシンプルなシリーズ、シェールブラン(cher blanc)で揃えられております。軽くて上品なデザイン、私も欲しくなり、後日購入した次第です。きれいに磨かれたグラスもたくさんあります。ワイングラスは見ませんでしたが、水用のグラスには「HS」と表記されておりました。

窓からはしっかりと羊蹄山が。

キッチンの向こうにテレビとソファがあり、さらに窓側には大きな大理石のテーブルとソファがあります。窓は開放的で、アートの一部のように羊蹄山が見えます。冬は建物の前がゲレンデになっているので、真っ白の雪景色が楽しめるはず。家族ならこのマーブルのテーブルでゲームなどをしてもいいですし、一人ならゆっくりコーヒーを飲みながら本を読んでもいいし、自由に広い空間を楽しめます。窓から自然が広がっているので空間もとても広く感じられるし、こんな素敵なお部屋に住みたいな、と思わせてくれます。部屋の温泉もあるのですが、実はこちらのお部屋、10月に滞在した時もそうでしたがお湯の出が悪く、温泉が全然溜まりません。11月の時も改善されておりませんでした。ですので、ほとんど大浴場を利用しました。これがほとんど人がいなく、貸切状態。デザインも落ち着いていて、大きくはないけれどリラックスできる温泉です。

そういえば、このお部屋には洗濯機乾燥機もありました。ドイツのブランド、ミーレ(Miele)のもの。家電に興味のある方はぜひ滞在中試してみるのもいいかも。海外ブランドは作りが頑丈ですね。Mieleは使ったことがなかったので、試しにジーンズを洗ってみたりしました。(笑)

アメニティ

二人でも入れそうな大きめのバスタブ
シメントリーにしっかりと整えられています。
ルラボはニューヨークの高級フラグレンスブランド

アメニティをご紹介しましょう。お部屋のアメニティは、ニューヨークのブランド、ルラボ(Le Labo)が起用されております。シャンプー、コンディショナー、ボディウォッシュ、ボディローション、そして固形ソープの5点。Santal 33という名前の香りで、アロマはそれほど強くなく、ユニセックスで楽しめる素敵な香りです。そのほかの歯ブラシ、くし、あと剃刀などもありまして、こちらは北海道製のペーパーでパッケージされたお品です。

温泉とは別に大きめのバスタブがあり、そこには北海道のバスソルトが。ラベンダーや甘酒の香りがあり、楽しみました。

このホテルでは至る所でニセコのもの、北海道のもの、さらにMade in Japanのものが使われており、地元を宣伝してくれています。道民として嬉しい限り。

そして歯磨きペーストはマーヴィス。高級歯磨きペーストで有名ですね。(笑)いいホテルに滞在するとアメニティが違う、と聞いたことがありますが、こういった素敵なブランドを知ることができるのも楽しいです。

小さいながらも上品な大浴場

大浴場は1階にあります。「ザ・ラウンジ」というレストランの近くです。ちょうどレジデンス棟とホテル棟の中間にあり、部屋からは少し歩きます。上品なホテルは入り口などのデザインは控えめなため、温泉ののれんなどはかかっておりません。スマートなモダンデザインで、日本の旅館とは違います。連れはわかりにくいと言っていましたが、今はやはりこういったデザインが主流なんでしょう。

温泉に入ると、バリアフリーのエントランスで靴を脱いでスリッパに履き替えます。右横には小さな休憩場所があり、そこでは椅子に横になって本を読んだりもできます。素敵な洋書が何冊かありますのでパラパラと眺めてみてください。

中に入ると、サイズ違いできれいに配置されたタオルがずらっと並んでおります。ロッカーのデザインも素敵ですね。

パウダールームは4席。ドライヤーはテスコムのnobby。

パウダールームはシンプルですが、白ベースの素敵なデザイン。ニセコブランドの乳液なども置いてあります。水や白湯が飲めるようになっていて、日本製のプラスチックのカップが置いてありました。

仕切りがあり、プライバシーが保たれています。

小さめの水風呂と39度ほどに設定された温泉
こちらは41度くらいでしょうか。ヒノキの椅子もあり、ウッディな香りもすてきです。

温泉は大きくありません。浴槽は3つ。お湯の温度が違う2つの浴槽と水風呂1つ。そして小さいながらもサウナがありました。浴槽とは離れてシャワーがあり、こちらは4つほどだったと思います。仕切りがあり、プライバシーが保たれています。温泉は混雑せず、ほぼ貸し切り状態だったのでちょうどいい大きさです。

ニセコのローカルブランド、SILVER BIRCH。素敵な香り。

大浴場のアメニティは、ニセコブランド、SILVER BIRCH。名前の通り、白樺樹液が配合されており、ウッディの自然な香りが素敵です。オンラインではなかなか見つけることが出来ないので、もし気に入った場合はホテルで購入できるかどうか聞いて見るといいですよ。

今回滞在した部屋にも温泉がついてはいたのですが、水の出が悪かったという理由もあり、一日に4、5回こちらの大浴場で汗をかきました。結構痩せたかと思いましたが、その分たっぷり食事も取ったので、体重に変化はなし。残念です。

ホテルは隠れ家的デザイン

パークハイアットは、ハイアットの中でも隠れ家のような落ち着いたデザインが主流のようです。お色も白、グレー、ダークブラウンなど落ち着いたトーンのデザイン。ウッディな温かみのあるデザインとは違いますね。羊蹄山というニセコのアイコニックな景色を背景に、素晴らしいアーキテクチャーが楽しめます。お部屋は欧米に多いシメントリーのデザインが多く、きれいに整理されています。所々にかざられているお花やアート、本なども面白いものが多いので、手にとって見てみるといいですね。洋書はアートにもなりますから、素敵ですよね。

エントランスの大きな窓からも羊蹄山が見えます。

10月の作品はパンプキンも飾られていました。

今回の2回の滞在はどちらもオフシーズンだったこともあるのか、レストランなど部分的にオープンしていなかったり、ホテル間の通路がしまっていたりと、施設も行き来がしにくく、わかりにくい部分がありました。大きな施設のせいもあるのでしょう。チェックイン時に館内の地図を渡されるのですが、これを見ても正直分かり難かったです。ただ、スタッフに尋ねると、わざわざその場所まで案内してくれたりと、丁寧な対応をしてくれて、感謝です。またフロントやエントランスにいるスタッフなど、館内のスタッフはすれ違うたびに挨拶をしてくれます。まるで自分がそこに住んでいるような雰囲気で心地よく対応してくれ、気持ちよく滞在できます。実際、今の時代、うちの近所の人たちともこれほど挨拶しないし、されないでしょう。(笑)

伸びシロのあるスタッフ

ハード面にはかなり満足しましたが、スタッフなどのソフト面はどうでしょうか。スタッフはほとんど外国人。今となってはそれほど不思議ではありませんし、ニセコにはたくさんの外国人が住んでいます。またこのホテルに関しては、料金も安くないので、どちらかというと富裕層かインバウンドの外国人がターゲットとなっています。そうなると、言葉はいいものの、サービス的には現在のスタッフではちょっと力不足ではないかと思います。

若いスタッフが多いこともありますが、トレーナーの力によっても変わってくるでしょう。特にレストランスタッフに関しては、サービスをもう少し統一して欲しいです。言葉によっても対応が変わってきます。これは文化の違いもあるのかもしれません。例えば、飲み物を聞かれて「紅茶をお願いします」と頼むと、日本人スタッフの場合は「紅茶でしたら、ダージリン、アールグレイ、カモミールティーなどございますが、どれがよろしいですか。」と聞かれます。外国人スタッフの場合は何も聞かれず、アールグレイが運ばれました。ルームサービスを頼んだ際も、フライドポテトかサラダを選べるメニューで、何も聞かれずにフライドポテトがやってきました。聞き忘れたとすれば、私の経験上、少し遅れてからでも「サイドはポテトでよろしいですか」と確認の電話が来るのですが、ここは来ませんでした。一度出てきたものは食べるのが日本人。外国人は、出されてからでも「サラダに変えてくれ」とリクエストします。

滞在中に何か「あれ?」と思ったり、気持ちがすっきりしないことがあれば、丁寧にはっきりとリクエストした方がいいです。メニューがわかりにくければ、自分が納得いくまで聞いてもいいですし、日本人のスタッフに変わってもらってもいいです。我慢する、という行為が何度か増えると、せっかくの素敵な滞在も、気分がどうもすっきりしない残念な滞在になるかも・・・。実際、これだけ素晴らしい施設なのにもかかわらず、チェックアウト時にはやはり数点、どこか心に引っかかることが残っていました。こういった細かなところが少しでも改善されていけば、もっと素敵なホテルになってくれるだろうという期待を込めて書いています。

他の方のホテル滞在記を読んでも、ほとんどのものに「いくつか気になる点はありますが・・・」という記載が多いようですね。オープンしたばかりですので、スタッフの入れ替わりもこれから続くかもしれませんが、今後冬のシーズンを乗り越えて改善されるいことを願っています。

最後に

長くなりましたが、いかがでしたか。

素晴らしい落ち着いたハード面、そして伸びシロあるソフト面ということで、今後の成長が期待できるホテルです。2020年はコロナ禍で利用客が少なかったかもしれませんが、その分いいトレーニング期間になったのでは。今後スキーシーズンを経てしっかりとサービス向上されることを期待して、また近いうちに再来したいですね。

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