2020年11月、パークハイアットニセコの館内にできた「モリエール モンターニュ」に行ってきました。3人で伺いましたが、食材はどれもすばらしく、一人でも行けそうな雰囲気です。
本店モリエールは北海道札幌市の宮の森という、いわゆる円山エリアにあり、北海道ではすでに有名なレストランで、ミシュランにも掲載されたお店だとか。2020年1月にスキーリゾート地、ニセコにオープンした日本3軒目のパークハイアットに出店したと聞いて、ホテルの宿泊も兼ねて訪れました。「Moliere montagne モリエール モンターニュ」はパークハイアットに行く方はぜひ立ち寄って欲しい北海道の人気レストランです。
お店の様子などはyoutubeでお楽しみください。ネタバレありですので、ワクワク感を楽しみたい方は、お店訪問後にビデオをみていただければと思います。
2020年11月に訪問。コロナ禍で残念ながらディナーのみのオープン。お休みも不定期にありましたので、お店のスケジュールは確認したほうがいいのと、大きなお店ではないし地元の人も来る場合があるので、予約した方が確実です。私が行った際にはホテルのお客もかなり少ない日だったこともあり、レストランは2組だけでした。もう1組もホテルの宿泊客。コロナが落ち着いたら忙しくなることでしょう。
しっかりとアルコール消毒をして中に案内されます。中は清潔感のある色合い。ディナーなので外の景色は楽しめず。お店の中は、キッチンに近い方は少し暖かい雰囲気の装飾に感じましたが、私たちはキッチンから遠いダイニングへ案内されました。こちらもシンプルに飾られていますが、ライトではっきりと照らされ、明るい雰囲気です。普段はランチもあるらしいので、ランチ時は窓から羊蹄山が見えるはず。景色を楽しむならランチがいいかも。

シェフは二人、スタッフは地元の若者二人、もう一人のスタッフはおそらくソムリエの方だったと思います。お酒は飲まないのでワインリストはわかりませんが、お料理はとても満足です。私たちが選んだのは3つのコースのうちの一番リーズナブルな9990円のコース。素材に合わせて、鹿肉や牛肉にすれば、もう少し上がりますが、それでも全体的にはリーズナブルだと思います。海外の旅行客だったら安いとさえ感じるでしょう。東京などから来られる方はいかがでしょうか。こういった価格もインバウンドをターゲットにするともう少し上げれると思うのだけど、地元からはなかなか頻繁に足を運ぶのが難しいのが現状です。ひとテーブルで同じコースを注文します。

インテリアの色合いは白をベースに緑も使われていました。食器の緑、また松の木が飾りやナイフおきに使われています。お皿は基本は陶器ですが、たまに木製のものもあるので高級な雰囲気ではなく、暖かみを感じます。北海道の冬は寒いので、こういった雰囲気だと和みます。
飲み物

アルコールは飲まず、私はホワイトグレープジュース。ワイングラスに入れてもらえるので、見た目もワインみたいで嬉しい。もちろん、程よい甘さのジュースで美味しくいただけます。連れ二人はジンジャーエール。こちらは北海道岩見沢市というところで作られたローカルのお品。小さめの瓶できますので、グラス1杯半くらいあります。苦味がなく飲みやすいそうです。岩見沢と言えば、札幌から少し離れているためなかなか遊びに行く機会はないものの、ワインなども作っていて結構面白いことをしているエリアなんです。もしドライブなどで岩見沢に立ち寄る機会があれば、要チェック。

飲み物でちょっと一息ついたら、野菜が到着しました。新鮮とれたての野菜、ラディッシュ、人参、そしてかぶの3種。苫小牧の隣町、早来町で採れたという野菜たちに生ハムを乗せて。
「どれにしますか?」と聞かれて、「全部」とお願いしました。(笑)
嫌いなものがなければぜひ全部食べて見てください。北海道民でもなかなか食べられない新鮮さで、噛んだらすぐに野菜の甘味が口の中に広がります。人参独特の味はあるものの、とにかく水々しい。果物のような水々しさに手が止まらなくなります。ちなみに食べるときは手でそのまま食べます。葉っぱの部分もきれいで、そのまま全部食べられます。
牛蒡のスープ

カップに、泡状のバターソースが入っています。そこにアツアツのゴボウのスープを注いでくれます。混ぜたくなるのは山々だけど、混ぜずに食べると、牛蒡の強い香り(これだけでももちろん美味しいのだけど、少し香りが強い)がマイルドになり、クリーミーな味わいを楽しめる。美味しくてあっという間に飲み干してしまいます。
じゃがいものパン

北海道といえばじゃがいも。今回のモリエールやホテルの他のレストランでも美味しいじゃがいもをたくさん食べましたが、このパンもその一つ。じゃがいもパンはそれほど珍しくないかもしれないが、これだけホクホクのじゃがいものがゴロッと入っているのはなかなか食べられないのでは。じゃがいもとパンが50%ずつですね。おいしいバターをつけてじゃがバターにするともっと旨し。
しいたけのフリット

盛り付けが素敵です。アツアツのしいたけと、その上に薄く削った山わさびがありました。この山わさび、ツーンとする香りはするのですが味は甘いです。しいたけの味を引き立ててくます。これもアツアツを楽しむため、手で食します。
温野菜のサラダ

メインディッシュではないものの、私が一番気に入ったディッシュ。とにかくニセコエリアは野菜がうまい。北海道はなんでもおいしいのだけど、野菜のみずみずしさが全然違う。野菜そのものの味を楽しめるのに、さらに一つ一つの野菜を丁寧に調理しているので、さらに楽しさも倍増。30種類の野菜が入っているとのこと。色合いも素敵で、食用の花びらでカラフルに視覚も楽しませてくれます。写真左側にあるピンクのものは大根で、色付けしてありました。味付けもそれぞれが違っていて、素晴らしい。そういえば、フランスで初めて日本人シェフで三つ星を獲得した小林圭さんのサラダもユニークで有名ですね。
ブロッコリー

こちらはなかなか面白いプレゼンテーションでした。しっかりとカバーをかけたお皿が丁寧に運ばれ、パカっと開くと卵しかない。「あれ?ブロッコリーは?」安心してください。後からきますよ。丁寧に蒸したブロッコリーを卵とチーズのソースで食します。スタッフの方はカルボラーナ風と言っていましたが、卵がとても新鮮で、ちょっと違いました。チーズや卵の上にかかった塩など、それぞれの味が強く、あまりマッチしない様子。それぞれのポテンシャルを楽しむ感じです。
大きめのブロッコリーにびっくりする人もいるかもしれないのですが、アメリカのブロッコリーはこれぐらいのサイズが多いので、それほど驚くことはありませんでした。ただ、味はアメリカのものよりも格別に美味しいです。
ホッキ貝のリゾット

さて、次のメニューは道民もなかなか食べることは少ない逸品。ホッキ貝のリゾット。みなさん、ホッキ貝を見たことがありますか?実際に目にしたことがない人もいるかと思います。このホッキ貝って、本当に大きいんですよ。女性の拳くらいの大きさがあります。かつ貝の身は甘味があり、出汁が出る。北海道ではお刺身はもちろん、炊き込みご飯に使ったりします。今回はリゾットでした。貝殻そのまま出てくるので、見たことのない方には嬉しいプレゼンです。
貝を開けると美味しそうなリゾットと、ホッキ貝、そして泡状のバターソース(おそらくゴボウのスープのやつですね)が飾られています。ホッキ貝はとても柔らかく、いい味してました。あの柔らかさはなかなか家庭で作るのは難しいですね。さっと炒めた程度と説明してくれましたが、その「サッと」が難しいのです。ただ、リゾットの方は少し薄味でした。個人的にはもっとホッキ貝の出汁を期待していましたが、意外とダシの味はしませんでした。別々に調理したのでしょうか。バターソースと一緒に食して、リゾットとしては美味しくいただきました。
レモンティーのシャーベット

お口直しはレモンティーのソルベ。これも嬉しい一品ですね。まずは出されたまま、ソルベを数口いただきます。レモンの甘酸っぱさがしっかりと聞いているのですが、少しキツく感じるかもしれません。そしてその上から、今度は洋梨のブランデーを少しだけかけます。「味変」です。これが不思議で、とってもまろやかになるんです。こちらの方がバランスがよく、ソルベとして美味しく頂けました。ちょっとした味の違いなのに、食べやすくなる。
美瑛豚

それではメインにいきましょう。私たちが選んだコースは美瑛豚。まずは付け合わせのジャガイモとサラダがやってきます。このじゃがいも、おいしい。豚足を煮詰めた酸味のあるソース(名前を忘れてしまった)がかかっていて、じゃがいもの上の野菜と一緒に食べるとサラダになって美味しくいただけます。ちなみにじゃがいもも、数種類のおいもをそれぞれの料理にあわせて使われているので、いろいろなおいもの味を楽しめます。

続けて、美瑛豚の登場。ポークリブはしっかりグリルされていて、緑のソースが塗ってありました。大きなお皿には松の木があり、その下にはおそらく炭だと思います。黙々とスモークで香りづけされたポークはとても美味しそうで、自分でお皿にとります。ですので、スモークの調整も自分でできます。ほどよく香りがついたポークは、思ったほどきつい香りではなく本当に丁度い。肉そのものは柔らかく、ポークの脂も体にいいと感じてしまうほど(笑)。緑のソースはネギのソースだそうですが、全然ネギの匂いがしません。ネギだけなのか、他のものと混ざっているのか、また一緒にグリルしたため香りがキツくないのか・・・。美瑛豚そのものの旨みを堪能できる逸品でした。
デザート三部作



ここまできたら、もうお腹いっぱいです。でも、デザートもしっかり出るのがモリエール。デザートは、まずモンブラン。秋冬のマロンのお味が濃厚です。水菓子は、レモンのゼリー、マスカット、そしてほおずき。ほおずきは初めて食べましたが、なかなか美味しかったです。マスカットは言うまでもなく水々しいお味で、全て地元のものです。そして丸太の上に松の木と一緒に素敵に盛り付けされたドライフルーツのケーキ。残念ながら、こちらは食べきれなかったため、お部屋まで持ち帰りました。その後私が知らないうちに食べられてしまい、味を確認するチャンスがなかったという残念な結果になってしまいました・・・。
最後に
お腹いっぱいになり、食後はお部屋に戻って休憩です。結構お腹いっぱいになるコースですので、パンで調整するといいですね。シェフは帰り際に見かけた程度でしたが、スタッフは皆さんおちついていながらも丁寧に説明してくれて、良かった。距離感が近すぎても困るし、遠すぎるとちょっと寂しいというか・・・。
ぜひまた数回足を運んで、他の食材も試してみようと思えるお店でした。


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